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乳腺エコー(超音波検査)

乳腺エコー(乳腺超音波検査)

乳腺エコー(超音波検査)は超音波を乳房にあてて、跳ね返ってきた超音波を画像に変化して乳房内部の状態を評価する検査です。検査はベッド上で仰向けに寝ていただき、両腕を軽く挙上した状態で10分程度で終了します。

乳腺エコー(超音波検査)にはマンモグラフィ検査とは異なる利点があります。
マンモグラフィ検査は、乳がんの初期にできる石灰化を発見することは得意としていますが、超音波検査はしこりを発見、評価するのを得意としています。特にマンモグラフィ検査で乳腺の陰に隠れてしまうしこりの発見は乳腺エコー(超音波検査)の最も得意とする範囲です。さらにしこりの血流が豊富な場合や、しこりが硬い場合は悪性の可能性が高まりますが、当院の超音波検査装置ではドップラー検査による血流の評価やエラストグラフィ検査による硬さの評価も可能です。

当院では日本乳がん検診精度管理中央機構による「乳がん検診超音波検査実施・判定医師」の資格を持った専門医が検査を実施します。

日本の自治体で行われる乳がん検診では、マンモグラフィ検査が行われています。これは過去の研究で乳がん検診として死亡率を下げることできると確定しているのがマンモグラフィ検査のみであるためです。しかし現在乳腺エコー(超音波検査)をマンモグラフィ検査と一緒に行うことで、検診としての精度が上がるかについての研究(J-START)が日本で行われており、2024年現在、乳がんの検出精度が上がることまでは確定しています。今後死亡率が低下するのかなどの、追加データが発表される予定です。
そのため当院では乳がんを早く見つけるに超音波検査も重要であると考えています。

さらに、超音波検査は痛みや放射線被ばくを伴いません。そのため妊娠中・授乳中の方でも安心して受けていただけます。

良性腫瘍が見つかった場合は、数ヶ月後に再検査を推奨します

良性腫瘍が見つかった場合も、数ヶ月後に再検査を受けましょう
当院では良性腫瘍だったとしても、数か月後に再検査を受けられることを勧めています。
腫瘍が良性か悪性かは大きさ、形、辺縁の性状をはじめとして多くの情報から総合的に判断しています。しかし中には一見良性腫瘍に見えても実は悪性腫瘍であるものもあることも事実です。そうした場合は時間をあけて検査をすることで、性状が変化(大きくなったり、形がいびつになったり等)してくるため早期に発見することができます。また、良性腫瘍の中にもどんどん大きくなるものや、一部切除が推奨されるタイプのものがあります。こうした良性腫瘍を見逃さないためにも経過観察が重要となります。

超音波検査を受ける流れ

1ご予約

検査を希望される際は、事前にご予約ください。
ご予約はお電話でもWebからでも可能ですが、Webからご予約いただきますと、事前に問診の回答が可能なため、当日のご案内がスムーズになります。

2問診

来院後受付にて問診票をご記入いただきます。
事前にWeb問診で回答いただいている方は、記入は不要ですので、Web問診で回答済である旨をお申しつけください。

3診察

まずは医師による診察を行います。
症状や経過を確認し、どの検査を実施するかをご相談させていただきます。

4マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査も同日に受けられる場合は、お着替え後に先にマンモグラフィ検査を行っていただきます。

5超音波検査

視触診、マンモグラフィ検査の結果も踏まえて、乳腺エコー(超音波検査)を行います。
万が一、針生検を要する病変が見つかった場合はそのまま検査に移ります。

6検査結果について

マンモグラフィ検査結果も併せて、結果は当日お伝えします。
針生検を行った場合は1~2週間後に結果がでますので、結果説明のためのご予約をお取りします。

費用について

保険診療

乳がんと思われる症状が見られる場合は、保険診療で検査を受けていただけます。
下記は初診、3割負担の方の場合の目安です。

内容 費用
視触診・マンモグラフィ・超音波 約3,600円
視触診・マンモグラフィ 約2,600円
視触診・超音波 約2,000円

自費診療

乳がんの症状を伴わない方が乳がん検診(乳腺ドック)を希望される際は、自費での診療になります。なお、検査で疾患が発見された際は、保険診療に変更されます。

内容 費用
視触診・マンモグラフィ・超音波 13,000円
視触診・マンモグラフィ 8,000円
視触診・超音波 6,000円